葉酸で妊娠中の女性の健康管理
葉酸とは、ビタミンB群の一種で、造血作用を持つ水溶性のビタミンです。妊婦さんに優しい葉酸は、緑黄色野菜、レバー、牛乳、卵、豆類などに含まれており、細胞の分化や増殖に必要な栄養素です。
日本人は、葉もの野菜を普段の食事で摂っているので、あまり不足することはないといいますが、妊娠中の女性は優先的に胎盤や胎児に栄養が運ばれるので、葉酸も不足してしまいます。そのため妊娠中や授乳期の女性の健康を考えると、葉酸を補うことが重要だといいます。また、葉酸は妊娠以外にも喫煙やアルコールなどで減少するので、喫煙やアルコールをよく摂取する女性にも積極的に摂らなければならない栄養素です。
葉酸は、脳神経の形成が正常に行われるよう働きかけるので、十分な葉酸を摂ることで、二分脊椎や無脳症などの神経閉鎖管障害が起こる可能性を低くすることがわかっています。
逆に妊娠中の女性に葉酸が欠乏していると、健康維持ができずに脳の形成に異常が起こり、流産や死産につながる場合もあります。また、ビタミンB12とともに造血ビタミンとして、赤血球の生成に必要不可欠です。DNAの合成にも関わっており、欠乏するとDNA合成障害を起こします。
葉酸は、たんぱく質の合成に必要なメチオニンという必須アミノ酸の働きを助けていますが、メチオニンが代謝されるときに肝臓でホモシステインというアミノ酸が作られます。正常に代謝されるとホモシステインは、有害になりませんが、正常に代謝されなかった場合、ホモスシステインは血中に増え続け、悪性アミノ酸となり、動脈硬化などの原因となっています。また、葉酸にはホモシステインが有害になるのを防ぐ他、胃腸や、粘膜、皮膚を強化する作用もあります。
葉酸の1日所要量は成人200マイクログラム、妊婦400マイクログラム、授乳婦280マイクログラム、そして上限は1000マイクログラム(1ミリグラム)です。レバー、肉、緑黄色野菜、豆類などから摂取することができます。栄養補助食品からの葉酸摂取は1日1ミリグラムを超えないほうがいいようです。
※主な葉酸の効能・・・造血作用、貧血防止、DNA合成、動脈硬化防止、粘膜・皮膚強化